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【西日本豪雨災害】岡山県真備町の支援に入りました2

岡山県倉敷市真備町での災害救援活動レポートです。

7月14日、大吉財団では10名のボランティアを連れて真備町有井地区に入りました。
町に入ると、道路も家も車も、何もかもが砂をかぶって黄色くなっています。車の中でさえ防塵マスクが欲しいと思うほどです。町内の道路は災害ごみを運ぶ車でひどく渋滞しており、少しの距離を移動するにも時間がかかりました。

どこを見ても災害ごみが積み上げられています。見ている間にもどんどん災害ごみが捨てられていくため、自衛隊や産廃業者の回収が追いつきません。

六和工業株式会社さまの駐車場をお借りして、ボランティアチームの基地を構えました。六和工業さまにも「なにかお手伝いしましょうか?」と声をかけたのですが「ここはまだ動けない状態なので、他を手伝ってあげて下さい」と言われました。

この地域は家の二階まで浸水しており、家の中のものはすべて泥水に浸かっていました。中に入ると下水道のような臭いが充満していました。ほんの数日前まで使われていたであろう家財道具はすべて泥だらけになっていました。住人の方は「全部捨てていいです」とおっしゃられます。洗えば使える……という考えが浮かばないほどひどい状態でした。災害は人の命だけでなく、家も、家の中のものもすべてを奪ってしまうのです。

床が腐食して抜けてしまったり、天井が壊れて2階のものが落ちてくるなど、家の中の作業には危険が伴います。ある部屋では大型の食器棚や箪笥がありえない状態で積み上がっていました。一階が天井まで浸水したことで家の中のすべてのものが浮き、水が引いたことでそれらが無秩序に積み重なってしまったようです。棚を運び出そうにも、部屋の中に入ることができないため、外側から破壊していくしかありませんでした。

狭い路地が多いため、軽トラックと2トントラックで何度も災害ごみを運び出しました。被災地は尋常ではない暑さと臭気のため、20分間作業をするだけでもフラフラになってしまいます。大吉財団のボランティアチームは冷房のきいたキャンピングカーで休憩できたため、常に万全の体調で作業を行うことができましたが、普通のボランティアではそのような環境は望めません。しかし、過酷すぎる被災地の状況を考えると、しっかりした休憩施設は必要不可欠です。数千人規模のボランティアの力を最大限に発揮するためには、ボランティアの環境整備も必要ではないか、と強く感じました。
災害救援活動レポート3に続きます。
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